中国四国医師研修センターは、中国四国地方の民医連研修病院群のセンターです。民医連の病院では、地域に根ざし、そのニーズを満たせるようなミッションに基づき、必要とされる医師養成を行なっています。初期研修では、幅広い疾患や問題に対応できる能力を身につけることができます。専門研修では、総合性を専門とした家庭医・総合診療専門医、総合力を基礎とした専門医の養成をおこなっています。
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高原文治

〔出身大学〕
旭川医科大学・2007年卒

〔専門医等取得資格〕
日本外科学会専門医 日本消化器病学会専門医 麻酔科標榜医
日本病院総合診療医学会認定医 臨床研修指導医

自院の研修の特徴は?

救命処置や一般的な診断や治療は別にして、絶対こうだ!必ずこうだ!!というマニュアル通りにならないのが医療です。大人数の対応をして数を捌いて訓練することが得意な人、少人数の対応をしてゆっくり吟味しながら訓練することが得意な人、色々特性があるでしょう。   医療に関する研修をする上で枠にとらわれず、課題を自分で見つけていくような自由度の高い環境が得意な人には当院は好環境だと思います。一方で、最低限これだけ・型どおりきれいにまとめたいという人には取り留めのない残念な環境と言わざるを得ません。 ところで、私は外科医なのですが、仕事の半分くらいを占める消化器癌診療では、予防活動、検診、診断、手術、術後追跡を一貫して行っています。再発や手術不能例に対しても化学療法、手術治療、緩和治療と一人の人に対して総合的にかかわれるという強みがあります。これが自信をもってお勧めできる当院での医療内容の特徴の一つとして挙げられます。これは本当に強く自信がある点で、一旦当院を退いて再び戻ってきた理由の一つでもあります。 初期臨床研修では内科、外科、整形外科、眼科、麻酔科に関しては当院の各科にて、さらに精神科、産婦人科、小児科は他の医療機関と連携し、必ずローテーションする構成になっています。ですから、救急対応や当直に際しては、科に関係なく初期対応ができるようになる、というよりもせざるを得ない仕組みになっています。社会的側面からアプローチが必要な局面にも多々出くわします。 このスーパーローテーションを経て実際に患者さんとやり取りを繰り返すうちに、全人的に現状を捉え、時に声として発されていないものにも耳を傾け、その人その人にとって最適な治療・対応を積極的に模索する姿勢を養えるようになることでしょう。病態を各科横断的に俯瞰し、病状によっては、責任をもってより専門性の高い治療へ的確につなげるという総合診療としての役割です。そして、そのような中から自分が特に得意とする分野を発見できれば良いのではないでしょうか? ところで、枠にとらわれていないという点では、当院の給食はQOL(Quantity of Lunch)が抜群です。特に水曜日と木曜日。

 

自身が理想とする医師像は?

現状に自惚れることなくまじめに愚直に取り組む人間。

 

これから医師をめざす方(医学生)へのメッセージ

私は困っている人の役に立てる人間になりたいという大前提からこの職を選びました。(後に病人やケガ人であることは困っているということの十分条件ですらないことを知ったわけですが。)何の職業であっても困っている人の役に立つ仕事であることには変わりないでしょうが、私は正職員としては医師でしか働いたことがないですし、医学生対象ということで医師の仕事に限定して書きます。 今、世の中には各種ガイドラインや各種情報があふれているため、知識や手技はおおよそどこに居ても一定のレベルが担保されてきつつありますし、より新しい情報を仕入れたければ、情報のある所に出向き仕入れてくればいいです。また、最近はやりのAIはその解析能ゆえに診断能においてベテラン医師と比肩するまでになりました。 しかし、治療の目的は何でしょう?ある人は最大限長生きするため、ある人は程々に長生きするため、ある人は苦痛から解放されたいため、ある人は周りに迷惑をかけたくないため・・・。  各人間に当てはめるとなると、単純な条件だけでは片付けられない、機能的年齢、価値観、宗教観、社会的、経済的多様な因子があることに気づくと思います。 初期研修から始まる医師としての生涯学習とは、この各論的な演繹的体験を通じて研鑽し、逆にこれらの体験から得られるものをまとめて単純化させ整理し、世の中に発信していくことの繰り返しではないかと(現段階では)思っています。 意見は人それぞれです。一つの意見として捉え、多様性に富んだ個々の体験を経て交流し蓄積洗練していくものです。慢心はよくありません。